図形調査について
通常の商標調査は、主として称呼調査をするのが一般的です。
図形の商標の場合は、称呼調査だけでなく図形調査も行う必要があります。
既に登録されている図形商標と似ているかどうかの判断は、
果てしない気がするかもしれませんが、
それぞれの図形は、ウィーン分類により細分化されています。
【大分類】では、
「人間」「動物」「植物」「食料品」「家具」などと大きなくくりで分けられています。
【中分類】では、
「人間」の中でも、「男性」「女性」「子ども」「混合グループ」「人体の一部」などと分けられています。「動物」の中でも、「四足獣(シリーズT:ネコ科、イヌ科(たぬきを除く)、クマ科、パンダ科)」「鳥、コウモリ」「昆虫、クモ、微生物」「爬虫類、両生類、カタツムリ、アザラシ、アシカ、トド」などと分けられています。
【小分類】では、
「男性」の中でも、「タキシード又はスーツを身につけた男性」「水兵、船員、漁師」「飲食をしている男性」「喫煙をしている男性」「何人かの男性」
などと細分化されています。「鳥、コウモリ」の中でも、「アヒル、ガチョウ、白鳥」「飛んでいる鳥又は翼を広げた鳥」「その他種類を特定できない鳥」「擬人化したコウモリ」「衣服を身につけた鳥」などと細分化されています。
このように細分化された図形分類を使用して、
登録したい商標がどの分類を有しているのかを認定して、図形の商標調査を行います。
図形が似ているかどうかの判断には、やはり経験と知識が必要がかもしれせんね。